近代の西洋演劇は、18世紀後半から19世紀にかけて、フランスやドイツなどで発展しました。この時期の西洋演劇は、現代演劇の基礎を築いたとされています。

 

フランスの演劇は、18世紀後半から19世紀初頭にかけて、啓蒙主義の影響を受け、社会問題を取り上げた演劇が多く上演されました。また、19世紀に入るとロマン主義の影響も受け、感情や想像力を重視した演劇が発展しました。

 

ドイツの演劇は、18世紀後半から19世紀初頭にかけて、劇作家シラーとゲーテによって発展しました。彼らの作品は、叙事詩的な物語や人間の内面を描いた複雑な心理描写などが特徴で、近代演劇の基礎となるリアリズムの先駆けとなりました。

 

また、19世紀には、ノルウェーの劇作家イプセンが現実の社会問題を扱った演劇を執筆し、自然主義演劇の先駆けとなりました。これらの劇作品は、芸術性の高い演劇として評価されるとともに、社会や人間の問題を扱った内容が注目され、当時の社会に大きな影響を与えました。

 

近代の西洋演劇は、芸術性や社会性を重視し、演出技術や舞台装置の発展も進み、現代演劇の基盤となりました。