演劇部とは、演劇の上演や稽古、そのための準備などを主な活動とする、文科系の部活のことです。学校教育の一環として演劇を行う動きは大正時代からあったようで、日本における演劇部の歴史は長いです。
そして演劇部は、俳優・演出家・脚本・大道具・小道具、音響・照明・衣装などを全てを部員、つまり学校生徒が担うという以外、商業演劇や小劇場演劇と変わらないのですが
「3年という限られた期間で、大会(後に解説する全国高等学校演劇大会)での成果を目指す」
という点で、他にない性格を帯びています。
高校生という期間は人生一度きりであり、1つの作品を何度も上演できる商業演劇や小劇場演劇と違い、大会で負けたらもう上演は出来ません。その限られた期間と少ないチャンスにある緊張感こそがが演劇部として演劇に関わる最大の魅力といえるでしょう。
演劇部が劇の成果を発表する場としては
などがありますが、全国高等学校演劇協議会に加盟する高校による、全国高等学校演劇大会が何より大きなビッグイベントです。
この大会で最優秀賞を受賞した作品が書籍化や映画化する例もあるなど、演劇業界における高校演劇への注目度は高く、日本で高校演劇というジャンルが確立されている所以でもあります。
高校という重要な時期に何の部活をするかというのはとても悩むと思います。将来にも活きる部活なのか?というのは気になるところでしょう。
その観点からいえば、演劇はみんなで一つのことを作り上げる中で、協調性やコミュニケーション能力が身に付くというメリットが挙げられます。
思想も価値観も違う相手と協力して、全てゼロから作り上げる・・・社会人になってやることを、演劇部では疑似体験出来るので、間違いなく将来に活きると思いますよ。
演劇部の活動は、基本的に月曜から金曜の放課後になります。柔軟体操、発声練習などの基礎訓練から実演練習まで日によってやることは違ってきますが、ハードなところは本当にハードです。本格的な学校だと、長期休暇中に合宿を行う場合もありますね。
本格的に演劇をしたいのなら、各高校の活動実績などを比較してみて、受賞歴が豊富な部活を擁している高校に進学することをお勧めします。
このカテゴリーでは、演劇部に関する
などの疑問にお答えする情報を集約しているので、演劇部に入ろうかどうか迷っている人も、すでに演劇部に入っていて悩み事を抱えている人も参考にしてみてください。